こんにちは、台湾在住のれんです。
日本で中国語の勉強をして実際に中国や台湾に行くと、勉強した言葉があまり使われていない事があります。
私の場合は台湾ですが、教科書と違う言い方が色々とありました。
日本で買える中国語テキストのほとんどは、中国で使われている中国語がベースになってるので当然と言えば当然ですね。
そんな、「勉強した中国語とちょっと違うな」という中国語をまとめてみたので、これから台湾へ行く予定がある方や、台湾に住もうと考えている方の参考になればうれしいです。
まずはよく使う、簡単な「あいさつ」から見てみましょう。
1 早安
これは台湾では「おはようございます」と言う時に「早安 zǎo ān」といいます。
中国語のテキストだと「早上好 zǎo shang hǎo」と書かれてますが、台湾では言いません。
台湾では「おはようございます」と丁寧に言う時は「早安」。
「おはよう」は「早 zǎo」だけです。
言いやすい!というのがすごくうれしい。
初対面の人や、上司などは「早安」。
顔見知りや、同僚、部下には「早」と使い分けてますね。
2 ハロー
中国語であいさつと言えば「你好 nǐ hǎo 」、ですが台湾ではよく「ハロー」と言います。
英語の「Hello!」ですね。漢字で書くと「哈儸」、完全に当て字です。
私はアパートに住んでるんですが、近所の顔見知りの台湾人からは、会うと「ハロー」とあいさつされます。
「你好」も使いますが、なぜかよく使うのが「ハロー」。
最初は私が外国人だからそう言われるのかと思ったんですよ、「外国人のみんながみんなハローじゃありやせんぜ旦那」と。
でもよく観察していると台湾人同士でも「ハロー」とあいさつしてるのを見かけるんですね。
外国人だけに向かって言ってるんじゃありませんでした、失礼致しました。
で、「ハロー」と言われて「ハロー」返すかと言うと、私は「你好」で返します。
何故かと言うと、単純に言い慣れてないからです。
日本では近所の人にも丁寧なあいさつをしますよね、もう習慣化されてしまってるのでそんな簡単に「ハロー」なんて言えません(笑)
どうもお辞儀をするクセがぬけないし、お辞儀しながらハローなんて言うのも変ですし。
お店で店員さんを呼ぶときにもよく使われるので、言うのに抵抗が無い人は是非使ってみて下さい。
3 バイバイ
「さようなら」は台湾では「バイバイ」と言います。
「ハロー」と同じで、英語の「 bye‐bye」ですね。漢字で書くと「拜拜」です。
でもこのままピンインで読むと「bài bài」、四声と四声の発音になるんですが、日本語で「バイバイ」と言う時と同じ言い方でOKです。
会社でも仕事が終わると、みんな「バイバイ!」と言って帰るんですが、これも私には馴染めません。
「バイバイ」なんて何年も言ってないんじゃないかな?と。
どうも、放課後に日が暮れるまで遊んだ後、友達に「バイバイ!」と言って別れてた小学生の時を思い出すんですよね。
これも、大人になって社会の一部と化したサラリーマンを長くやっているとなかなか言えない言葉だと思います。
でも、最近少し言えるようになってきたんですよ。女の子限定で。
私はほぼ毎日会社で残業しているので私より遅く帰る社員はあまりいないんですが、最近私より遅く帰る女子社員が出現しまして。
何も言わずに帰るのも嫌なので仕方なく「バイバイ」と、恥ずかしさをこらえて蚊の鳴くような声で、時には口パクで言ってます(笑)
他にも普通に別れる時に「再見 zài jiàn」は使います。
仕事終わりに「辛苦了 xīn kǔ le」も言いますがあまり使いませんね。
やっぱり台湾では「バイバイ」がメジャーで、会社の上司へも使います。
4 咖啡色
台湾では茶色を一般的に「珈琲色 kā fēi sè」と言います。
赤色は「紅色 hóng sè」、青色は「藍色 lán sè」、ピンクは「粉紅色 fěn hóng sè」、他は大体日本と一緒ですが、茶色だけなぜかコーヒーとな。
分からんことはないけど急に現代すぎるんじゃなかろうかと。
茶色は台湾でも茶色でわかるだろうと、会社の台湾人に紙に書いて見せた時に笑われました。
「お茶の色だって?」みたいな感じで笑ってましたが、いやいやいや、コーヒー色もおかしいって!
「棕色 zōng sè」が正式な言い方で、テキストではこれが一般的でしょう。
「茶色 chá sè」と言う事もあるらしいですが、実際に聞いた事はありません。
5 礼拜(禮拜)
中国では曜日の事を「星期 xīng qí」といいますが、台湾では「礼拜 lǐ bài」とも言います。
台湾の繁体字で書くと「禮拜」です。
主に話し言葉で使われていて、私の感覚では7:3ぐらいの割合で「禮拜」がよく使われていますね。
これは載っているテキストもありますが、基本は「星期」でしょう。
やっぱりまわりが話している言葉を使うようになるので、私も今では「禮拜」しか使わなくなりました。
6 讲(講)
「讲」だけ書くと何のことかわかりませんよね。
この「讲 jiǎng」、「ジャン」と読んで、「話す」という意味です。
台湾の繁体字で書くと「講」です。
話すと言えば「说 shuō」ですよね(繁体字は 説 )。
それが台湾では「講」ばっかり使うんですよ。
中国語のテキストには「講」なんか全然出てこなかったんで、最初は ↓ のような簡単な言葉すらわかりませんでした。
話をする:「说话」→「講話」
私は彼に言った:「我跟他说」→「我跟他講」
嫁(台湾人)は「 说 もよく使うし、人による」と言いますが、私の周りでは圧倒的に ”講派” が多いです。
これは方言のようで、中国南部の人も「講」を使うようですね。
7 国語
中国語学習者の誰もが必ず最初の頃に習うのが「私は中国語を勉強しています」の中国語ですよね。
中国語で言うと、「我在学习汉语」とテキストに出てきます。
で、これを台湾で言うと、「あ゛あ゛~?」と言われます(笑)
台湾では中国語の事を「国語 guó yǔ」と言うんですね。
厳密にいうと、公用語として普及している標準中国語の事を「国語」と言います。
台湾人から「あなたは中国語が話せますか?」と聞かれる時はほぼ、「你會講国語嗎?」と聞かれます。
約5年ぐらい台湾に住んでいますが、「汉语」は一度も聞いた事がありません。
「汉语」と同じく、中国語という意味の「中文 zhōng wén 」も皆さん習うと思います。
こっちは台湾でも中国語という意味で通じるんですね。
「国語」を「中文」に置き換えて使っても大丈夫です。
でも「国語」という人が圧倒的に多いですね。
8 最後に
台湾で使われている教科書とは違う中国語はまだ何個ありますが、嫁が「それは人によるよ」「それは使いますよ」と、かたくなに言い張るのでやめときましょう。
いつか検証できたら追加する事にします。
台湾に長期滞在する予定がある方は知っていて損はしないので、是非覚えておいて頂ければと思います。
それでは!再見!
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