技術者向け中国語! 【ビスの緩み、増し締め、バカになった】

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こんにちは、台湾在住のれんです。

今回は設備に使われているビスが緩んでいる時や、ねじ山がバカになったという時に使える中国語をご紹介します。

「ビスが緩んでいる」とか「増し締めして下さい」、なんか短い言葉なのに中国語でどう言うか思いつきませんよね。

こういうのはまずネットで調べてみるんですが、その言い方が本当にあっているのか実際に聞いてみないとわかりません。

とくにネットで出てくるのは中国での言い方が多いので台湾では通じない事もよくあるんですよ。

で、以前設備の点検を自分でしていた時に、頭をなめてしまっているビス(頭の十字の部分が削れてしまっているねじ)があったんですね。

台湾人の設備スタッフが近くにいたので、何気に「バカになってる」と普通に日本語で言うと通じてしましました(笑)

日本語の「バカ」はどういう意味か一般の台湾人も大体知ってるんですけど、「バカ」=「壊れた」という意味を持つ事を知っているとは思いませんでした。

勤めている会社は台湾の会社ですが、日本人がよく来るのでそれで覚えたのかもしれませんが。

なので今回は台湾人に日本語で通じる言葉をご紹介・・・・ではありませんね、失礼しました。

きちんと通じる中国語をご紹介します。

 

1 ビスの緩み

 

ビスが緩んでいます

luó sī sōng dòng
螺絲鬆動
ルゥオ スー ソン ドン


ビスが緩んでいる、という時はこう言います。

螺絲” は「ビス、ねじ」の単語です。

鬆動” は「緩む、ぐらつく」という意味です。

全体で「ねじが緩んでいる」「ビスがぐらついている」という表現になりますね。

文末に状態変化の ”” を付けて ”螺絲鬆動了”「ビスが緩んだ」と言ってもいいです。



2 増し締め

 

ビスを増し締めして下さい

qǐng bǎ luó sī suǒ jǐn
請把螺絲鎖緊
チン バァ ルゥオ スー スゥオ ジン


ビスが緩んでいて増し締めしてほしい時にこう言います。

” は「~してください」「どうぞ~してください」といった、お願いする時に使う言葉です。

この “” は把構文と呼ばれる文で使われて、この文章も把構文になります。

把構文とは、本来後ろにある目的語を 動詞の前にもってくることで、目的語に対して何らかの処置を加えたり、影響を与えることを表す文です。

鎖緊” は「きつく締める、増し締めする」という意味になります。

全体で「ねじをきつく締めて下さい」「ビスを増し締めして下さい」という意味になります。

 

3 ビスがバカになった

 

ビスの頭がバカになった

luó sī tóu sǔn huài le
螺絲頭損壞了
ルゥオ スー トウ スゥン ファイ ラ


ビスの頭の部分、プラスドライバーをひっかける十字の溝が削れてしまって、ビスを回せない。

そんな時に「ビスの頭がバカになった」「ビスの頭がつぶれた」「ビスの頭をなめた」と言いますよね。

こういう時、中国語ではこう表現します。

” はそのまま「頭」という意味で、”螺絲頭” で「ビスの頭の部分」「ねじの頭の部分」を指します。

損壞” は ””「減少する、痛める」と ””「壊れる」を合わせて「削れて壊れる」というような意味になります。

ちなみに私が勤めている台湾の会社では「バカ」で通じるので、他の会社でも通じるかもしれませんね。

 

ビスのねじ山がバカになった

luó sī huá yá
螺絲滑牙
ルゥオ スー フゥアー ヤー


ねじのタップ部分が欠けてタップ穴に入らなかったり、ねじのタップ部分が摩耗していくら回してもクルクル回って締らなくなった時。

「ビスのねじ山がバカになった」「ビスのタップがバカになった」と言いますよね。

そんな時中国語ではこう言います。

” は「滑る、滑らか、つるつるしている」という意味。

” は「歯、牙」という意味で、この場合ねじ山のとがった部分の事ですね。

合わせて「歯がつるつるになった」「タップがつるつるになった」というような表現です。

 

タップ穴がバカになった

nèi yá huá yá
内牙滑牙
ネイ ヤー フゥアー ヤー


タップ穴、ねじ穴の山が欠けたり、摩耗してねじが入らなくなったとき、「タップ穴がバカになった」「ねじ穴がバカになった」といいますよね。

それを中国語で言うとこうなります。

内牙” は「タップ穴、ねじ穴」の事です。

滑牙” は上の文で出てきた「歯がつるつるになった」「タップがつるつるになった」という意味ですね。

合わせて「タップ穴がばかになった」とか「タップ穴がつぶれた」となります。

 

4 ビスがとれない

 

ビスがかたくて取れない

luó sī hěn jǐn 、ná bù chū lái
螺絲很緊、拿不出来
ルゥオ スー ヘン ジン、ナー ブ チュー ライ


ビスがきつく締まりすぎていて取れない時や、焼き付いて取れない時は「ビスがかたい」「ビスが固くて外れない」と言いますよね。

中国語ではこう言います。

” は「とても、すごく」、”” は「きつくする、きつい」、合わせて「とてもきつい」という意味になります。

螺絲很緊” で「ビスがとてもきつく締まっている」という表現になり、「ビスが締っていてかたい」と同じ意味になります。

拿不出来” は「取れない、取り出せない」という意味で、全体で「ビスが固く締まっていて取れない」となります。

ビスが「取れない、外れない」場合は他にも下のような言い方があります。

取不出來(qǔ bù chū lái)” と ”拆不下來(chāi bú xià lái)” です。

どの言い方が正解とかは無いようで、人によって違う言い方をしますね。

どれでも通じるので自分が言いやすい、覚えやすいのを使えばいいです。

 

5 まとめ

  • ”螺絲鬆動”
    「ビスが緩んでいます」
  • ”請把螺絲鎖緊”
    「ビスを増し締めして下さい」
  • ”螺絲頭損壞了”
    「ビスの頭がバカになった」
  • ”螺絲滑牙”
    「ビスのねじ山がバカになった」
  • ”内牙滑牙”
    「タップ穴がバカになった」
  • ”螺絲很緊、拿不出来”
    「ビスがかたくて取れない」

日本ではよく「ビスがバカになった」とか「ビスをなめた」という、ちょっと特殊な言い方をしますよね。

それを台湾ではどう表現しているのか、なんか特殊な言い方してるのかと思って台湾人に聞く前まで気になってたんですが、普通に中国語らしい言い方でした。

しいて言えば ”滑牙” がまあ面白いといえば面白いかも。言いやすいのがいい。

という事で、台湾や中国で技術関係の仕事をしている方は知っておいて損はないと思う中国語です。

是非、実際に使ってあなたの仕事に役立てて下さい。

 


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