こんにちは、台湾在住のれんです。
皆さんは中国語の「e」の発音、どのように発声しているでしょうか。
この発音は日本語には無い発音で、「エ」でも「ウ」でもないんですよね。
「ウ」と「ア」の中間のような濁った発音です。
例えるなら、会社の忘年会で飲みすぎて上司に支えられながら店を出た後に喉元からこみ上げてくるものを路上に。。。の時の声。
いや、アンパンチをお腹にくらった時のバイキンマンの声、とでも言いましょうか。
そんな声をマイルドにした感じです。
どちらにせよ中国語発音の最難関と言っても過言ではないと思います。
しかし、私のような発音が苦手な人間でも習得出来ているので大丈夫。
コツさえ掴めばあなたも必ずネイティブと同じぐらいに発音できるようになりますよ。
コツをつかんでしまえば何てことはありません。
そして大事なのは初めの発音勉強の時に出来るだけ正確な発音を身につける事です。
後から発音を修正するとなると、私のようにすでについてしまっている発音の癖を取るのに苦労する事になりますからね。
それでは、発音のコツから見ていきましょう。
1 発音のコツ
口を日本語の「エ」を発音する時の形にして、舌先はどこにもくっついていない宙に浮いている状態にして下さい。
日本語の「エ」を発音する時と同じような感じですね。
それから舌を根本の方へ縮ませ、喉の奥からしぼり出すような感じで「ゥア」と発音してみて下さい。
小さい「ウ」を出しながら「ア」に変化させるイメージ。
その時に口の形がふつうに「ウ」を発音する形になっていると出てくる声は「ゥア」になりますよね。
でも口の形は「エ」で「ゥア」と発音するので出てくる声は「ゥェア」、のように聞こえると思います。
「ゥ」と「ア」の間に、「ゥ」よりもさらに小さい「ェ」が入っている感じです。
これが「e」だけを発音する時のコツです。
あまり連続して発音練習すると舌の付け根が筋肉痛になるのでご注意ください。
発音を教わった時や練習の時は口の形を普段よりオーバーに「エ」の形にしていると思いますが、慣れてくると普通の会話の時の「エ」の形で発音できるようになります。
こちらが四声が無い「e」だけの発音音声です。
コツがわかれば次は単語を見ていきましょう。
「e」だけで発音する単語
声調 | 四声 | 二声 |
ピンイン | è | é |
単語 | 餓 | 額 |
カタカナ | ゥア | ゥア |
意味 | 空腹 | 額 |
「餓 è」の発音
「額 é」の発音
「e」だけの単語はあまりないですね。
お腹が空いた時に使う「餓」ぐらいしかメジャーどころがないんですわ。
ただ、生活する上で「餓」は非常によく使われます。
しかも単純に「ウー」と言っても通じません。
この単語はちょっとコツがありまして、後ほど紹介しますがこれを知っておけば少し楽に発音出来ると思います。
2 「e」を使った単語
「e」が入った単語を声調別でリストアップしたので、音声を聞いてネイティブの発音をマネしてみて下さい。
一声の単語
ピンイン | hē shuǐ | chàng gē | chē zi |
単語 | 喝水 | 唱歌 | 車子 |
カタカナ | フゥア スゥェイ | チァン グゥアー | チゥアー ズ |
意味 | 飲む | 歌を歌う | 車 |
「喝水 hē shuǐ」の発音
「唱歌 chàng gē」の発音
「車子 chē zi」の発音
二声の単語
ピンイン | hé | jià gé |
単語 | 河 | 價格 |
カタカナ | フゥアー | ジィァ グゥアー |
意味 | 川 | 価格 |
「河 hé」の発音
「價格 jià gé」の発音
三声の単語
ピンイン | kě lè | zuò zhě |
単語 | 可樂 | 作者 |
カタカナ | クゥァ ルゥァ | ズゥォ チ゛ゥァ |
意味 | コーラ | 作者 |
「可樂 kě lè」の発音
「作者 zuò zhě」の発音
四声の単語
ピンイン | cè suǒ | tè sè | zhè ge |
単語 | 廁所 | 特色 | 這個 |
カタカナ | ツゥァ スゥォ | トゥァ スゥァ | チ゛ゥァ グゥァ |
意味 | トイレ | 特色 | これ、この |
「廁所 cè suǒ」の発音
「特色 tè sè」の発音
「這個 zhè ge」の発音
特に難しいのは三声の発音ですね。
「可樂」と「作者」がこの中では一番の難関ではないでしょうか。
日本人が苦手としている三声にプラスして「e」が二つもありますし。
対して四声の「特色」は「e」が二つあってもそんなに難しく感じないと思います。
特に「可樂」は発音しにくいので納得いくまで練習してみて下さい。
私もこれは結構練習しました。
3 注意点
同じ「e」がつくピンインでも「en」「eng」「er」は発音が異なります。
「en」は日本語で言うと「エン」に近い発音。
「eng」は「エン」に近かったり、「オン」に近かったりします。
「er」は「アーㇽ」のような発音になります。
なのでそれぞれ別物と考えましょう。
「en」と「eng」の発音はこちらを参考にして下さい。
「er」の発音はこちらを参考にして下さい。
4 「餓」を発音する時のコツ
「餓」の発音。
これは簡単なようで難しく、ちょっとしたコツを覚えれば言いやすくなります。
そのコツというのは、「餓」を発音する前に一呼吸置く事です。
例えば、
wǒ dù zi hǎo è
我肚子好餓
( お腹が空いた )
これよく言う言葉ですが、これをネイティブが言う時に「我肚子好」と「餓」の間でほんの少し息継ぎをしている事があるんです。
ネイティブもやっぱりこの発音が言い難いんじゃないかと思うんですよ。
「餓」は喉の奥から「ゥェア」と絞り出すように発音する。
でも文章で続けて言うと「ウー」になりやすいんですね。
どうしても文章で言うと言い難いという方は試してみて下さい。
これだけで少し言いやすくなるはずです。
5 まとめ
きちんと発音出来ているかどうかは、中国語を教わっている先生がいればチェックしてもらいましょう。
あなたがすでに台湾や中国にいるのであればネイティブにチェックしてもらうのがベストです。
チェックしてもらう時にまずは一文字の単語、「河」「餓」「車」などを発音して、相手に何と言ったか当ててもらうのがわかりやすいと思います。
相手の答えが合わなければ発音が悪いという事です。
その後で二文字の単語も発音してチェックしてもらいましょう。
私はこの方法で嫁(台湾人)にチェックしてもらい、合格点を頂いとります。
後は実際に会話して場数をこなしていけば自然と慣れてくることでしょう。
それでは、発音練習がんばりましょう!
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