「en」「eng」の中国語発音、「eng」の変化に要注意！

こんにちは、台湾在住のれんです。

今回は「en」と「eng」の中国語発音についてです。

この二つの発音はポイントが二つあります。

① は「an」と「ang」の関係と同じで、日本人には聞き取りにくい発音。

特に ② が気になるところで、「オン」なのか「エン」なのかはっきりしないですよね。

あなたも気になっていないでしょうか？

どういう時に「オン」に聞こえて、どういう時に「エン」に聞こえるのか？

私もずっと気になってました。

で、いい機会なので検証してみたんですが、面白い結果になりました。

結論から言うと、

「beng」「peng」「meng」「feng」の時、つまり「eng」の前に「b」「p」「m」「f」の音が付くと「オン」に近い発音。

その他の音が「eng」の前に付くと「エン」に近い発音になります。

「eng」の前につく音によって、「e」の音が影響されて変化しているように聞こえてるんですね。

それでは、それぞれの発音のコツと「eng」の検証を合わせて見ていきましょう。

この二つの発音は、「e」の発音からの変化になります。

「e」の発音をまず出来る様にしてから覚えた方が、より正確な発音に近づけます。

「e」の発音に自信のない方はこちらの記事を参考にして下さい。

「e」の中国語発音、難しいけどコツをつかめ！

2017年10月20日

それから発音する時の舌の位置が、「an」と「ang」の発音をする時と同じ位置になります。

こちらの記事もあわせて参考にしてみて下さい。

「an」「ang」の中国語発音、違いを聞き取れなくても大丈夫！

2017年10月5日

１　「en」の発音

「en」 発音のコツ

口を日本語の「エ」を発音するときの形にし、舌を根元の方に縮ませ、喉の奥から「ゥア」と発音し、それから舌を天井（歯茎）につけて下さい。

軽く「e」の発音をしてすぐに舌を天井（歯茎）に付ける感じです。

「e」の発音の部分「ゥア」は少しだけになり、「エン」の方が強く聞こえますよね。

あの難しい「e」の発音が影を潜めて、ただの「エン」に聞こえます。

日本語に例えると、「縁日」の「エン」の発音と同じと言われてますね。

舌の位置が同じように天井につきますよね。

次に単語を見てみましょう。

「en」 の単語例

この「en」の発音は日本語で言うと、ほぼ「エン」に聞こえますよね。

「エン」と言ってもいいのではないでしょうか。

２　「eng」の発音

「eng」 発音のコツ

口を日本語の「エ」を発音するときの形にし、舌を根元の方に縮ませ、喉の奥から「ゥア」と発音し、それから舌先はそのままどこにも付けずに「ング」と発音して下さい。

軽く「e」を発音してすぐに「ング」と言う感じです。

日本語で言うと「ゥァング」、若しくは「ゥォング」のように聞こえます。

「en」とは違い「アン」「オン」が強く聞こえると思います。

日本語に例えると、「縁側」の「エン」の発音と同じと言われています。

次からはどんな時に「オン」に聞こえるのか、または「エン」に聞こえるのかの検証になります。

「eng」の前に付ける事が出来る子音（ b や p や m など）、をつけた単語をピックアップしました。

長いですが次の単語例を聞き比べてみて下さい。

「eng」 の単語例

気が付いたでしょうか？

最初の「山崩」「朋友」「夢想」「風」の時の「eng」、これは日本語で言うと「オン」のように聞こえますよね。

残りはすべて「エン」のように聞こえます。

これは最初の子音「b」「p」「m」「f」の音に引きずられて「オ」の発音になるのではないかと思います。

つまり、「beng」「peng」「meng」「feng」のピンインの時は「オン」に近い音で発音し、他は「エン」に近い音で発音すると覚えておけばいい、という事です。

注音符号「ボポモフォ」を学習している人は簡単ですよね。

最初の「ボ　ㄅ」「ポ　ㄆ 」「モ　ㄇ」「フォ　ㄈ」の後に「eng　ㄥ」が付くと、「オン」に近い発音になる、と覚えればいいんです。

３　まとめ

「en」は日本語の「エン」と同じに発音しても通じます。

何も考えずに「エン」と発音してきた私の中国語が通じていたので大丈夫です。

正しく発音しようとすると「ゥェン」のような発音になるのでしょうが、ネイティブもそこまで正確に発音しているようには聞こえませんし。

そして、「eng」は基本「エン」に近い発音で、「beng」「peng」「meng」「feng」の時だけ「オン」に近い発音になると覚えておけばいいでしょう。

そもそも日本語には無い曖昧な「e」の発音が基本になっているので、本来はどちらでもない、はっきりしない音なのでしょうが。

それでもこうやって基準を作っておけば、新しい単語が出てきても発音に迷わなくなりますよね。

自信をもって発音して大丈夫です。

それでは、中国語学習がんばりましょう！