中国語声調「四声」発音のコツ。半三声と第二声がポイント!

中国語声調「四声」のコツ

SPONSORED LINK


こんにちは、台湾在住のれんです。

中国語を勉強されている方で「四声がどうもうまく発音出来ない」「正しく発音しているはずなのに通じない」、と感じている方がいると思います。

そんな方に、私が約5年間の台湾生活から学んだ、「四声」の発音のコツをお伝えしたいと思います。

 

私の経験から「四声」の発音で最も重要だと感じたのが「半三声」と「第二声」です。

細かく言うと、「第三声」を「半三声」で発音する、「第二声」と「第三声」をしっかりと区別して発音する事です。

この2点が出来るだけであなたの中国語はグンと通じるようになります

「半三声」という言葉を聞いた事が無いという方もいると思います。

これから詳しく説明しますので一緒に見ていきましょう。

 

1 「第三声」と「半三声」

まず見て頂きたいのが声調を図に表した下図です。

「第一声」:高い声をフラットに発音する

「第二声」:中間の位置から一気に上げるように発音する

「第三声」:低く抑えた位置から上げるように発音する

「第四声」:高い位置から一気に下げるように発音する

これが基本の発音方法なんですが、注目する所は「第三声」の点線の部分です。

点線の部分を発音する時は、「第三声の文字単体で発音」する時と、「文末に第三声の文字がある」時だけなんです。

それ以外、他の声調(単語)が続くときは全て実線の部分だけ発音するんですね。

つまり実線の部分だけ発音する事の方が圧倒的に多いわけです。

そして、この実線の部分だけを発音するのが「半三声」なんです。

一般的に第三声は下げて上げるように発音すると教わりますが、通常会話の中では低く抑えるだけで上げなくていい、この「半三声」を多用するんですね。

これを知っているだけで、日本人が苦手としている「第三声」の発音がグッと楽になります。

半三声の発音のポイントは簡単で、ただ低く抑えて発音するだけ。

そうすると自然に語尾がほんの少し上がった感じに聞こえます。

 

そして、「第三声の文字単体で発音」する時と、「文末に第三声の文字がある」時は第三声になりますが気にせず半三声で発音しても大丈夫です。

この二つのパターンはあまりないですし、半三声で発音してもちゃんと通じます。

他の声調(単語)が続くときはなぜ語尾を上げなくてもいいのかというと、言い難いからでしょう。

三声+三声の場合は前の三声が二声に変化するのも言い難いからです。

三声の後に発音する音節もやはり言い難くなるため、自然に語尾を上げなくなったのではないでしょうか。



2 第二声と第三声をしっかりと区別する

すでに気付いた方もいらっしゃると思いますが、第三声の語尾を上げなくていいという事は、第二声との区別ははっきりするんですね。

第三声の発音は下げた後に上げる、こう覚えてしまうと上げる事を意識してしまって、知らないうちに第二声になってしまう事があります。

私の失敗談

私は仕事中に台湾人作業者から部品の数が少なくなったと言われ、今現在有る部品の数をこう聞きました。

「有幾個?(yǒu jǐ ge)」 簡体字だと「有几个?」

簡単な中国語ですよね。

三声が二つ続くので最初の「有」が二声になり、二声、三声、軽声で発音すればいいだけです。

それが通じなかったんですよ。2回繰り返して聞いたんですが。

その時、隣にいた日本語がわかる台湾人の方が、「有幾個?」と台湾人作業者へ聞いてくれました。

そこで気が付いたんですね、私の「幾(jǐ)」の発音が二声になってしまっていた事に。

第三声の発音を注意しすぎたために、「上げる」部分が強調されてしまい、知らずに第二声になってたんです。

その後、昔読んだ発音の本を探し出して声調を勉強し直しました。

たったこれだけの違いで、こんな簡単な言葉が通じない中国語も恐ろしいですが(笑)

第三声は上げなくてもいいという事を頭に入れておくと、こういう間違いは防げます。

 

それから、第二声の発音は中間の音から高い音へ上げますが、中間の音から上がらずにそのままフラットな発音になってしまう事があります。

知らないうちに、音の上げ下げがあまり無い日本語と同じように発音してしまうんですね。

第二声は一気に高い音へ上げてしまうクセを付けてしまいましょう。

 

3 まとめ

第二声と第三声は、似た中間位置から始まって上がるような発音をするため、少し似たところがあります。

でも第三声を半三声に置き換えると、始点が似ているだけで別物になります。

こうなると全ての声調が気持ちよく区別されます。

「第一声」:高音でフラット

「第二声」:中間から一気に上げる

「第三声」:低く抑える

「第四声」:高い位置から一気に下げる

日本人には難しいと思われていた第三声は「低く抑えて発音するだけ」なので、実は全然難しくありません。

第一声と第四声は比較的簡単なので、難しいと感じる方は少ないと思います。

そうすると、気を付けるべき声調は「第二声」という事になります。

この第二声を中間でのフラットな発音にならないように、一気に高い音へ上げるよう気を付けましょう。

 

中国語の発音で「四声」は最も重要です。

ここが間違っていると文法がいくら合っていても通じません。

コツをしっかりと掴んで、発音のレベルをUPさせましょう!

 


SPONSORED LINK







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です