こんにちは、台湾在住のれんです。
中国語の発音、難しいですよね。
ある程度中国語を勉強して、
私も一番大事な発音の基礎を独学で勉強して、実際の会話では聞き取ってもらえず、台湾人に「あ゛ぁ~?」と聞き返された事が何度もあります。
「ちゃんと発音したはずなのに、どこを間違えたんだろ?」
と自分では思うんですが、そういう時はやっぱり発音がどこかおかしいんですね。
口の形や舌の位置、音の出し方といった所がネイティブと違ってるんですよ。
そんな私の経験から日本人が発音し難い、
疑問に思ったことを調べた結果や私の失敗談も載せてます。少し恥ずかしいですが。
中国語の発音が苦手な方や、「どうしてこうなるの?」
目次
1 中国語声調「四声」の発音ポイント
![中国語声調「四声」のコツ](https://ren-3.com/wp-content/uploads/2018/08/chinese-pronunciation-four-tone-tips.png)
中国語の発音で最も大切なのが「四声」と呼ばれる声調。
中国語はこれを間違えるとピンインが合っていても全然通じません。
この「四声」は母音や子音と同じく中国語学習の初期に勉強しますが、なかなかうまく発音出来ない方も多いと思います。
私も何度この四声を間違えて通じなかったことか・・・まあ今でも言い慣れてない単語はよく間違えますが。
特に間違いやすいのが「二声」と「三声」。
一番難しいとされているのは「三声」なんですが、コツがわかると実は簡単で「二声」が一番やっかいだったりします。
発音のコツ
ポイントは「半三声」で、「低く抑えた位置から上げるように発音する」と教わる三声の発音を、ただ「低く抑える」だけで発音するという事。
もうそれだけで三声の発音がグッと楽になります。
↓ 詳しい発音のコツはこちらから ↓
2 「e」の中国語発音
![中国語 e](https://ren-3.com/wp-content/uploads/2017/10/chinese-pronunciation-e.png)
この発音が苦手な人は多いでしょう。
なんせ日本語には無い発音方法なので当然です。
もう「エ」なのか「ウ」なのかよく分からない音。
敢えてカタカナで表すと「ゥェア」です。
発音のコツ
口の形を日本語の「エ」を発音する時と同じにして、舌先をどこにもくっついていない宙に浮いている状態にします。
舌を根本の方へ縮ませ、喉の奥からしぼり出すような感じで「ゥア」と発音する。
もうあれです、二日酔いで吐きそうになった時と同じ発音?です。
これはもう慣れるまで練習が必要ですね。
それと、よく使う「餓 è」なんかは発音する前に一呼吸置く事で言いやすくなるのもポイントですよ。
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3 「er」の中国語発音
![中国語発音 er](https://ren-3.com/wp-content/uploads/2017/10/chinese-pronunciation-er.png)
これは「e」の発音方法とほぼ一緒で、日本人には難しい発音です。
「e」の発音の後に舌の位置を変えて「ㇽ」の音を入れるので「e」より難しいかも。
でも「e」の発音が出来るようになれば簡単に出来るようになります。
発音のコツ
「e」の発音をして最後に少し舌を巻くように反り上げます。
そうすると語尾に小さく「ㇽ」の音が入り、「ゥアㇽ」と発音出来ます。
ただ台湾では中国と違って巻き舌での発音をしないため、小さい「ル」が聞こえるぐらい正確に発音している人はあまりいません。
中国では単語の語尾に「er」を付けて発音する「アル化(ㄦ化)」というのがあるので、中国に行く予定の方は必項ですね。
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4 「en」「eng」の中国語発音
![中国語発音 en eng](https://ren-3.com/wp-content/uploads/2017/10/chinese-pronunciation-en-eng.png)
この発音も日本人には結構やっかいですね。
何がやっかいかと言うと、
① 「g」が付くか付かないかで語尾の発音が違う事(日本人には聞き分けが難しい)。
② 「eng」の発音が「オン」にも「エン」にも聞こえる事。
ですね。
特に「eng」の発音が、前につく子音によって「オン」「エン」とも聞こえるので「どっちなの?」と疑問を抱く方が多いと思います。
私も疑問に感じていたので、「eng」の前につける事が出来る子音を全て洗い出し、ネイティブ(うちの嫁)に全部発音してもらって腑に落ちるまで聞き比べました。
発音のコツ
「en」は日本語で言うと「縁日」の「エン」、「eng」は「縁側」の「エン」と同じ語尾
「eng」は基本「エン」に近い発音で、「beng」「peng」「meng」「feng」の時だけ「オン」に近い発音
↓ 詳しくい発音のコツはこちらから ↓
なぜそうなるのか発音の聞き比べもしています。
5 「an」「ang」の中国語発音
![中国語発音 an ang](https://ren-3.com/wp-content/uploads/2017/10/chinese-pronunciation-an-ang.png)
この発音も「en」「eng」と同じで、「g」があるかないかで語尾の発音が変わります。
でもそれが日本人には同じように聞こえるんですね。
ただこの発音の違いはは聞き取れなくても大丈夫です。文脈から単語を連想できるのでそれほど困らない。
でも自分で発音する時は出来た方がいいですね。
なぜなら、
「弁当」を台湾では「便當 biàn dāng」
「バカ」は「笨蛋 bèn dàn」と言います。
ちょっとの違いで大きな言い間違いをする可能性があるんですよ。
発音のコツ
「an」は日本語で言うと「案内」の「アン」
「ang」は「案外」の「アン」と同じ語尾
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6 「zhi」「chi」「shi」「ri」の中国語発音
![中国語発音 zhi chi shi ri](https://ren-3.com/wp-content/uploads/2017/11/chinese-pronunciation-zhi-chi-shi-ri.png)
「巻き舌音」や「反り舌音」と呼ばれる独特な発音ですね。
この発音でつまずく方も多いはず。
これも日本語にはない舌の使い方。私はもう発音っていうよりただの音だと思ってます。
実は台湾ではこの発音、「ri」以外は反り舌で発音しないんですね。
台湾では次に紹介する「zi」「ci」「si」と同じように発音してるんですよ。
台湾の発音に慣れると、たまにテレビで見る中国大陸の発音に違和感を感じるほど。
でもなぜか台湾の語学学校では最初に反り舌音で教えらる摩訶不思議。
この発音で通じず「あ゛ぁ~?」と言われた時、私は思いっきり反り舌音で「これでもか!」と強調して怒りをぶつけるが如く発する事もあります(笑)
台湾で中国語を使う予定の方も反り舌音で覚えてしまいましょう。
↓ 詳しい発音のコツはこちらから ↓
反り舌バージョンと台湾バージョンの音声を聞き比べ!
7 「zi」「ci」「si」の中国語発音
![中国語発音 zi ci si](https://ren-3.com/wp-content/uploads/2017/10/chinese-pronunciation-zi-ci-si.png)
台湾では「zhi」「chi」「shi」「ri」を反り舌音で発音せず、この「zi」「ci」「si」で発音する事は先ほど紹介しましたね。
この発音、そのままローマ字読みしてしまうと「ジー」「チー」「シー」のようになるんですが、正しくは「ズー」「ツー」「スー」なんですね。
そんな事はすっかり忘れてしまって、「毛刺 máo cì」を「マオチー」と発音して全然通じなかった苦い思い出。
ちなみに「毛刺 máo cì」は機械の専門用語で「バリ、面が取れていない部分」の事を言います。
発音のコツ
「zi」:口を日本語の「い」の形にして、上の歯と下の歯の間を少し開け、舌先を下の歯に当てて「ズ」と発音
「ci」:同様にして「ツ」と発音
「si」:同様にして「ス」と発音
これは発音自体は難しくないですが、新しく覚える単語のピンインで出てきた時はローマ字読みしないよう要注意です。
↓ 詳しい発音のコツはこちらから ↓
8 「ui」「iu」の中国語発音
![中国語発音 ui iu](https://ren-3.com/wp-content/uploads/2017/09/chinese-pronunciation-ui-iu.png)
これは私が中国語の勉強を始めて一番最初に疑問に思った発音です。
「水 shuǐ」は「スイ」じゃなくて「シゥェイ」、「就 jiù」は「ジウ」じゃなくて「ジィォゥ」と読みます。
「なんでこのピンインでこの発音になるの?」と思いますよね。
これがローマピンインの一番の落とし穴。
「ui」は「u」と「i」の間に「e」が省略されていて「uei」と発音する。
「iu」の場合は「i」と「u」の間に「o」が省略されていて「iou」と発音すると説明されます。
そうなるからそう覚えましょうと言われてもモヤモヤが残ったままでスッキリしない。
そんなモヤモヤがすっきりしたのが台湾で中国語の塾に通ってからでした。
中国では発音記号はピンインですが、台湾はボポモフォと呼ばれる発音記号を使ってるんですね。
このボポモフォを覚えて発音すると、すんなりと「水 shuǐ」が「シゥェイ」、「就 jiù」が「ジィォゥ」と読めてしまうんですよ。
もともと中国もボポモフォを使っていたのが、1958年に中国政府が世界に中国語を認知してもらうためにピンインに変えたらしいです。
無理やりローマ字っぽくしているからおかしな所があるんでしょう。
兎にも角にもこの発音に疑問をお持ちの方はこちらの記事をどうぞ ↓
9 「u」「ü」の中国語発音
![中国語発音 u yu](https://ren-3.com/wp-content/uploads/2017/11/chinese-pronunciation-u-yu.png)
この発音、簡単だと思って日本語感覚で発音していると全然通じません。
職場で「速度はいくつだった?」と台湾人の作業者に聞くことがあったんですが、「速度(sù dù)」が何度言っても通じませんでした。
ショック(笑)
発音のポイントは口の形ですね。
これが日本語の「ウ」や「ユ」よりももっとオーバーに唇を突き出す必要があります。
発音のコツ
「u」:日本語の「ウ」を発音する時の口の形からさらに唇を突出して唇を丸め、舌を少し奥に縮ませます。口の奥の方から「ウ」と発音します。
「ü」:日本語の「ユ」を発音する時の口の形からさらに唇の隙間を狭くし、口笛を吹く時の形にします。そのまま「イ」と発音します。
最初は恥ずかしくてなかなか出来ないと思いますが(私もそうでした)、やらないと通じないのでしたかありません。
羞恥心を捨て去ってしまいましょう。
それと、「ü」は発音は変わらないのにピンイン表記が「ü」→「yu」または「u」へ変わる事があるので要注意です。
↓ 詳しい発音のコツはこちらから ↓
10 「f」「h」の中国語発音
![中国語発音 f h](https://ren-3.com/wp-content/uploads/2017/11/chinese-pronunciation-f-h.png)
私は台湾の語学学校で中国語を習った事があるんですが、そこで二十歳そこそこの女子大生に「花 huā 」の発音が悪いと言われ、何度も練習させられた事があります。
「いや、そんなに悪くないと思うんじゃけど」と、最初は違いがわからず苦労しました。
「發 fā 」の発音もそうですが、日本語の「フ」で発音してしまいがちなんですよね。
この「f」と「h」の発音も、発音と言うよりは「息を吹き出した時の音」という感覚で覚えた方がいいでしょう。
発音のコツ「f」:上の歯を軽く下唇の内側に当てて、「フ」と息を強く出します。
「h」:舌を奥に縮めて、舌の付け根と天井の隙間から「ハーッ」と息を吐くように音を出します。
中国語に慣れてきたころに気が付くと、日本語の「フ」に戻ってしまっている事があるので気を付けましょう。
↓ 詳しい発音のコツはこちらから ↓
11 台湾なまり?日本語のような発音で通じる簡単な中国語
![台湾なまり?超簡単な中国語](https://ren-3.com/wp-content/uploads/2018/02/taiwanese-chinese.png)
こちらはおまけです(笑)
色々と難しい発音のコツを紹介してきましたが、最後にリラックスできる中国語をご紹介します。
ちょっとの違いでも通じない中国語の発音ですが、「こんなんで通じるの?」っていう言葉がたまにあるんですよ。
たぶんみなさんも台湾に行った時は、ここで紹介する中国語をすぐに耳にすると思います。
「うえさま?」ってよく聞くけど何?「上様」なの?
「ぶつだー」「ぶつだー」ってよく言ってるけど「仏壇」の事じゃないよね?
「でんしゃー」「でんしゃー」って、電車がどうかしたんじゃろか?
みたいな感じで、私が台湾で初めて覚えた中国語はこんな親近感のある簡単な言葉でした。
当時中国語をまったく話せない状態で台湾へ技術者として出張にいったんですが、現地で聞いたこれらの言葉をマネして言ってたら台湾人と仲良くなれたんですね。
そんな、難しくもなく日本語感覚で発音して通じる台湾なまり?的な中国語を最後にどうぞ!
12 まとめ
「中国語は発音が命」とよく言われます。
私は台湾に住んで6年になりますが、ほんとその通りだと思います。
語順を間違えても何を言いたいか理解してくれますが、発音は少し間違えただけでも理解してくれません。
しかも日本人には難しい発音だらけ。
でもそれをマスターする事が出来れば中国語力はグーンとアップします。
中国語でコミュニケーションが取れるようになると楽しい事がいっぱいあります!
皆さんも一緒に中国語の勉強がんばりましょう!
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