こんにちは、台湾在住のれんです。
私が勤めている台湾の会社で仕事上よく話をするおばちゃんがいるんですけど、会話の最後に「ウーイー」って言う時がよくあるんですね。
「ウーイーってなんじゃろ?」と。
最初は口癖か何かだと思ってたんですけど次第に気になってきて、嫁(台湾人)に「ウーイーって何?」と聞いても「何それ?」っていう冷たい対応。
よくよく調べてみると「ウーイー」じゃなくて「而已 ér yǐ」でした。
私の耳が悪いのか、おばちゃんの発音が悪いのか(絶対おばちゃんの発音が悪い)、調べるの結構時間かかったよ!
で、よく聞いているとおばちゃんだけじゃなく、他の人もたまに使ってました。
「而已」と判明するまでは「就好了 ~でいい」と同じような意味かと勝手に思い込んでいたんですが違いましたね(^^ゞ
というわけで今回は「而已 ér yǐ」について御紹介しましょう。
1 「而已」の使い方
「而已」を日本語で言うと「~だけ」「~なだけ」「~にすぎない」という意味になります。
「只」「只是」「只有」「只不過是」と組み合わせて使われる事が多いようですね。
- 只是~而已(zhǐ shì ~ ér yǐ)
- 只有~而已(zhǐ yǒu ~ ér yǐ)
- 只不過是~而已(zhǐ bú guò shì ~ ér yǐ)
という具合に。
でもここでちょっと疑問に感じるんですよ。
「只是」の意味は「ただ」「~だけ」。
「而已」の意味も「ただ」「~だけ」。
同じ意味じゃないですか。
じゃあどちらか一方は必要ないんじゃないの?と。
そこで日本語が出来る台湾人に聞いてみたところ、
「只と而已、どちらか一方だけでもいいけど而已だけだとおかしい時がある」
と言われたんですよ。
じゃあ「而已」を使うとどんなニュアンスになるの?と聞くと、
「そこは説明するのが難しいです」
って言われました。
私の経験だと「而已」をつける時はすこし感情が入ってる気がするんですよ。
若者風に例えると「ちょっと~しただけッスよ」「ただ~なだけじゃん」というような感じが近いかな。
会社のおばちゃんは言い訳じみた説明をするときに強い口調で「而已」と言ってますしね。
「只是」だけの場合はただの状況説明で、「而已」をつけてそこに少し感情を入れる感覚で使えばいいと思います。
2 「而已」を使った例文
只是~而已
wǒ zhǐ shì wèn yí xià ér yǐ
我只是問一下而已
( ただちょっと聞いてみただけです )
wǒ zhǐ shì kāi wán xiào ér yǐ
我只是開玩笑而已
( ただ冗談を言ってみただけです )
zhǐ shì yǒu diǎn zài yì ér yǐ
只是有點在意而已
( ただちょっと気になっただけです )
zhǐ shì lèi le ér yǐ
只是累了而已
( ただ疲れただけです )
zhǐ shì shí jiān diǎn bú duì ér yǐ
只是時間點不對而已
( ただタイミングが悪かっただけです )
tā bù zhǐ shì kě ài ér yǐ 。gè xìng yě hěn hǎo
她不只是可愛而已。個性也很好
( 彼女はただ可愛いだけじゃありません。性格もいいです )
tā bìng bú shì méi yǒu qián tā zhǐshì hěn xiǎo qì ér yǐ
他並不是沒有錢他只是很小氣而已
( 彼はお金がないわけじゃなく、ただケチなだけです )
gǎn mào le ma
感冒了嗎?
( 風邪ですか? )
bú shì 。zhǐ shì dǎ pēn tì ér yǐ
不是。只是打噴涕而已
( 違います。ただクシャミをしただけです )
shēng qì le ma
生氣了嗎?
( 怒ってるの? )
bú shì 。zhǐ shì xīn qíng bù shuǎng ér yǐ
不是。只是心情不爽而已
( 違うよ。ただ気分がスッキリしないだけ )
dà jiā dōu zhī dào
大家都知道
( みんな知ってるよ )
zhǐ shì nǐ bù zhī dào ér yǐ
只是你不知道而已
( ただあなたが知らないだけ )
只有~而已
zhǐ yǒu yī ge ér yǐ
只有一個而已
( ただ一つだけです )
zhǐ yǒu wǒ dān xīn ér yǐ
只有我擔心而已
( ただ心配なだけです )
wǒ de bān dāng zhōng kǎo shàng dà xué de shì zhǐ yǒu wǔ ge rén ér yǐ
我的班當中考上大学的是只有五個人而已
( 私のクラスで大学に合格したのはたった5人にすぎません )
只不過是~而已
zhǐ bú guò shì yī ge lì zi ér yǐ
只不過是一個例子而已
( これはほんの一例にすぎません )
yǐ qián shòu huān yíng de shū shu 、
以前受歡迎的叔叔、
( 昔はモテたおじさんも、)
xiàn zài zhǐ bú guò shì yī ge lǎo rén ér yǐ
現在只不過是一個老人而已
( 今ではただの老人にすぎません )
如此而已
「如此而已 rú cǐ ér yǐ」
これは「それだけのことです」「ただそれだけです」といった意味で、
色々と説明をした後に一言、「それだけのことです」と付け加えるような使い方をします。
wǒ de dù guò xiū xi rì de fāng fǎ shì
我的度過休息日的方法是、
( 私の休日の過ごし方は、 )
gēn xiǎo hái zi yī qǐ wán
跟小孩子一起玩、
( 子供と遊んで、 )
rán hòu chī fàn 、zài shuì jiào
然后吃飯、再睡覚。
( ご飯を食べて、それから寝る。 )
rú cǐ ér yǐ
如此而已
( ただそれだけです )
3 まとめ
私が聞く限りでは「只是」や「只不過是」を言わずに、ただ「而已」だけを使う事も多いですね。
基本的な文法は覚えておいて、会話の時はあまり気にせずに「而已」だけ使っても大丈夫だと思います。
これを付けるだけで会話がネイティブっぽくなるので是非使ってみて下さい。
それでは!
コメントを残す