こんにちは、台湾在住のれんです。
皆さんは台湾のスイーツと言えば何を思い浮かべますか?
マンゴーかき氷やタピオカミルクティーぐらいだとまだ甘い!
それらと並んで台湾を代表するスイーツが「豆花」と「仙草ゼリー」です。
台湾観光が好きな人は当然の如く知っているでしょう。
私は台湾に移住してから知りましたが(笑)
なんせこの二つは夏でも冬でも食べられるので、台湾人が一番よく食べてるスイーツと言えるでしょう。
それに原料が大豆や植物なのでコンビニのお菓子なんかより全然体に良いんです。
そんな台湾を代表するスイーツ、「豆花」と「仙草ゼリー」を食べられるお店、
「上輝仙草豆花店 shàng huī xiān cǎo dòu huā diàn」
をご紹介しましょう。
場所は桃園市の中壢という所。
観光で中壢へ行く方、中壢に住んでるよと言う方は是非行ってみて下さい。
上輝仙草豆花店
「看板デカッ!」
と、前の道を通ると見に飛び込んでくる看板。
台湾にしては色あせてなく、きれいな看板(失礼!)。
店内に入ると色んな種類の豆花や仙草の他にも、
「紅豆湯 hóng dòu tāng」(ホンドウタン)ぜんざいの餅なしみたいなやつです。
「珍珠奶茶 zhēn zhū nǎi chá」(ゼンジューナイチャー)タピオカミルクティーです。
なんかがあります。
よく考えるとこれらの中に入っている具は(この場合も具って言うの?)共通してるので、作ろうと思えば全部作れるんですね。
そしてメニューがこちら ↓
「多すぎるわっ!」
私は仙草ゼリーを食べる気だったんですが、メニューは多いし、写真はどれも美味しそうだしで迷いました。
メニュー表をよく見るとわかるんですが、左半分は暖かいメニューで右半分は冷たいメニュー。
豆花も仙草も、暖かいのと冷たいのがあるんですよ。
夏は冷たい豆花、冬は熱い豆花、というようにどの季節でも美味しく食べられるんですね。
そして、冷たいメニューで品名に「凍」と言う字が書いてあると氷が入ってます。
私はこの氷入りの仙草や豆花が好きです。
夏は氷入りの仙草か豆花で決まり!
そこで店員さんにおすすめを聞くと、↓ の三つが人気らしい。
私はお店の一押しっぽい「嫩仙草凍」に決定。
嫁は「傳統綜合薑汁豆花」を注文。
嫁が選んでいる間にある事を思いつく。
私は仙草ゼリーを食べたいけど、豆花も食べたい。
「こんだけメニューがあれば、両方入ったコラボみたいなやつがあるんじゃないか?」と。
そこで嫁に聞いてもらうと「沒有 méi yǒu」「ないよ」と店員さんの回答。
「作りやしょうぜ旦那!」と、心の中で叫んだんですが、私のように一度に二つの味を楽しみたい人はいるはず。
是非開発していただきたい。
切に願う(多分どこかにあると思う)
注文してからさほど待たずに二つとも出来上がり。
なんか仙草が結構ボリュームあるぞ!
大丈夫か?食べきれるのか?
と思いながら、店内で食べる所は二階だそうで、持ってあがります。
誰もいないのかと思ったら、奥の方からテレビの音と子供の笑い声が聞こえるじゃないですか。
店内でお店の子供が高笑いでアニメ見てるなんて、もうそのまんま台湾です。
タイワニーズスタンダードです(笑)
帰り際によく見ると右手の像の後ろに子供とおじいちゃん?らしき人もいました。
そんな事はどうでもいいので先に進みましょう。
傳統綜合薑汁豆花
「傳統綜合薑汁豆花 chuán tǒng zōng hé jiāng zhī dòu huā」
やたらと長い名前の豆花。
「傳統」は日本語で書くと「伝統」、伝統的な豆花ですよと。
「綜合」は「総合」という意味で、全部入りとでも言いましょうか。
「薑汁」はショウガ汁です。
全体で、「トッピング全盛りの伝統的なショウガ味豆花」という事でしょう。
豆花の汁は普通2種類あります。
「糖水 táng shuǐ」と「薑汁 jiāng zhī」です。
糖水は甘い汁で、薑汁はショウガを煮込んだ汁です。
屋台の豆花でも普通2種類あるのでどちらにするか聞かれます。
初めて食べる方は「糖水」を選びましょう。
「薑汁」は辛いので一発で豆花を嫌いになるかもしれないので要注意!
ただ、ショウガなので体が暖まるため、風邪をひいている時なんかにはいいですよ。
この日の嫁は風邪をひいていたので熱い薑汁を注文しました。
美味しそうですね。
嫁は「美味しいけど辛いっ!」って言ってました。
そう、やっぱりショウガ味は辛いんです。
私が初めて豆花を食べたのは、台湾に移住してから1年も経っていない夏だったと思います。
嫁の知り合い(商社か何かの会社社長)と食事に行く事になりまして、なぜかその人の娘さんが勤めている不動産会社へ。
そこで娘さんが気を使って豆花を買ってきてくれたのが最初の出会い。
「なんじゃろこれ?」と思いながら食べてると、だんだんと止まらなくなりいつの間にか完食。
氷入りの豆花でした。
その後食事に行ったんですが、タイ料理だったか美味しかったかも覚えてません。
でも、豆花の味はまだ覚えています。
これが感動というもの!!なのか?
嫩仙草凍
「嫩仙草凍 nèn xiān cǎo dòng」
「嫩」はこの場合「みずみずしい」と訳した方がいいのか。
「氷が入ったみずみずしい仙草」という事でしょう。
仙草ゼリーの中央に「上」の文字がありますが、多分店名の「上輝」から取ったんでしょう。
そして写真の右上にある物は、コーヒーに入れる普通のクリームです。
仙草ゼリーは熱いものも冷たいものも、必ずこのクリームが付いてきます。
「仙草」とはシソ科の植物の事で、これを煮込んでゼリー状に固めた物が仙草ゼリーなんですね。
元が植物なんでほんの少し苦味があるんですよ。
多分その苦味を消すためにこのクリームをかけて食べるようになったんじゃないかと思うんです。
私は最初にクリームをかけずに食べて、途中からクリームを投入して食べたりします。
クリームなしでほろ苦、クリームありでマイルドに。
2度美味しいとはこの事よ!
クリームをかけるとこんな感じに。
「上」の字だけにクリームをかけようとしたけど難しかった(^_^;)
ツルッとしていて、甘すぎず美味しい!
仙草やトッピングに隠れて、下には氷がいっぱい!
これですよ!これ!
冷たくてシャリシャリでおいしー!
こんな感じでグシャグシャに混ぜて食べるとまた美味しい!
氷のシャリシャリ感とゼリーのツルツル感、さらに地瓜粉圓(黄色いやつ)のプニュプニュ感、プラス大豆の甘さなんかも加わって激ウマ!
私が初めて仙草ゼリーを食べた時は暖かいやつ、「焼仙草 shāo xiān cǎo」でした。
会社の台湾人が昼休みに買って来てくれて、「こんなんあるんじゃなー」と思いながら食べると、美味しくて完食。
それからはちょくちょく食べるようになり、氷入りを食べてからはそればっかりになりました。
具材の紹介
続いては、仙草ゼリーと豆花に入っている具材をサラッと紹介してみたいと思います。
何処のお店も大体同じものが入ってますよ。
「大豆 dà dòu」
日本語でも同じ、大豆ですね。
甘くておいしい!
「地瓜粉圓 dì guā fěn yuán」
サツマイモの粉を原料に丸めて作ったものらしい。
これがやわらかくてちょうどいい弾力。
「花生 huā shēng」
ピーナッツです。
これも仙草ゼリーは豆花にはなくてはならないものですね。
「珍珠 zhēn zhū」
有名なタピオカミルクティーに入っている「タピオカ」ですね。
「芋頭粉圓 yù tóu fěn yuán」
「地瓜粉圓」と同じように、サトイモの粉を原料にして丸めて作ったものらしい。
これがちょっと硬かった。
硬いというか、芯があるような噛みごたえ。
屋台なんかで売っている豆花だと、色々あるトッピングの中から3種類か4種類選ぶシステムになってますね。
私は「大豆」「花生」「地瓜粉圓」が定番です。
最後に
実はこのお店に来る直前に、「老巷小館」というお店で鴨肉や麺を食べてお腹いっぱいになってたんですよ。
嫁が食べたいというので来たんですが、お腹いっぱいでもペロッと食べてしまいました。
甘いものは別腹とはこの事か!
店内にはいっぱい冷凍庫がならんでいて、豆花や仙草ゼリーの具材になっている大豆やタピオカが売られています。
「冰棒 bīng bàng」と書いてあるのは、「ガリガリくん」タイプのアイスの事です。
ペットボトルの黒い飲み物は、「仙草原汁 xiān cǎo yuán zhī」。
仙草のジュースです。夜市とかでよく売ってますね。
これは「上」って書いてあった仙草ゼリーですね。
ここ、階段の登り口です。
こんなところに置いてしまうのもタイワニーズスタンダード!
台湾に初めて来た知り合いを家に招待した時に、リビングで「これでも食べてちょっと待ってて」と、冷蔵庫から用意しておいた豆花をさし出して家の奥へ。
知り合い:「なにこれ?」「なにこれうまっ!」
そこへ戻ってきた私に、「これなに?美味しいなぁ」って聞いてくる。
そこで、「これは台湾に昔からある豆花と言うもので~」と、ウンチクを・・・ってやってみたい!
さぞ気持ちいいことでしょう!
皆さん、食べたくなったでしょうか?
今回は中壢にあるお店を紹介しましたが、仙草ゼリーも豆花も台湾全土にあるので、台湾に来た時は必ず食べてみて下さい。
必ずですよ!
上輝仙草豆花店
住所:桃園市中壢區中正路358號
営業時間:10:30~22:00
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